5月29日(金)14:00~15:00
クラスジャパン小中学園オンラインホームルームを実施いたしました。
今回は、講師としてお招きした岡田達信さん(絵本セラピスト協会代表)より、子どもたちに絵本の読み聞かせをして頂き、それぞれの絵本の内容について考え、最後はグループルームに分かれておすすめの本を紹介し合う活動を行いました。
『なぞなぞな〜に はるのまき』
『たかこ』
『ほげちゃん』
『もじもじこぶくん』
『アーサー王のひひひひひまご』
以上5冊の絵本の読み聞かせをしていただき、内容について考えました。
特に『なぞなぞな〜に はるのまき』は、
なぞなぞ形式の絵本でしたので、子どもたちは答えを予想しながら声を発し、楽しんで参加してくれたようです。
日本語には、音は同じですが意味が異なる言葉がたくさんあります。
「花」と「鼻」、「実」と「耳」、植物と人間の体は対応している名前が多いのですが、それは偶然ではなく、元々人間の体と植物の体は同じように捉えられていたそうです。
昔は人間の体のことを「枝」と言っていたというお話を聞くと
「ええ〜!雑な感じがする!」と感想をお話してくれた子もいました。
言葉の不思議や面白さに改めて気づかせてくれる絵本だったと思います。
これらの絵本を通して、
「言葉の不思議」
「変って何だろう?」
「友達になるきっかけ」
など、
当たり前のように使ったり考えたりして、普段の生活で見過ごしてきた事柄について、少し立ち止まって考えることができたと思います。
グループワークでは、ホームルームに集まった子どもたち同士で仲を深めることを目的としておすすめの絵本を紹介し合いました。
その本のどんなところが好きなのか?どんなところが面白いのか?
自分の考えをお話しすることが自然と自己紹介のような形となり、
心の距離がグッと縮まるのだと思います。
一つの物語を共有することで生まれる人と人の繋がり。
絵本はコミニュケーションツールとして、大きな可能性を秘めているようです。
絵本セラピスト協会講師岡田達信さんから
ソーシャルディスタンスが意識され
人は物理的に距離を取るのが当たり前になってきました。
物理的に離れてしまった事で心の距離まで遠ざかってしまわないように
あらゆるコミュニティがオンラインでつながろうとしています。
しかし画面の向こうの人がどんな人なのか、
直接会っていれば感じとれる雰囲気や情報が無く怖さを感じる事もありますね。
「物理的に離れながら、心の距離をどうやって近づけるのか?」
というのが、これからの社会のテーマではないでしょうか。
実は画面の向こうの知らない人と安心して話すきっかけとして、
絵本というメディアが適しているということに多くの人があまり気づいていません。。
同じ映画、同じ小説、同じテレビドラマなど共通の話題で盛り上がりますよね。
同じ物語を共有した人はそのことについて話したくなるものです。
絵本はたった数分で物語を共有出来てしまうのです。
そして絵本はもちろんオンライン上だけでなく、
親子のコミュニケーションツールとしても非常に優れたツールです。
(それが本来の絵本の効用の一つです)
絵本をきっかけにどんな会話が始まるのか、
人の心がどのように開かれるのか、実感頂ければと思います。
コメント